木を植えましょう 南方新社(1000円+税)

ある日、自分にとっていちばんうれしいことは何だろう?と考えてみました。答えは「花や鳥にかこまれて暮すこと」でした。つぎに花や鳥たちがいちばん喜ぶことは何だろう?と考えました。答えは「森がよみがえること」でした。森が復活すれば自然のお母さんを花で飾ることができます。鳥のねぐらができ、けものたちの食べものがふえ、魚たちも元気をとりもどすでしょう。

空とぶブッダ ゆっくり堂(600円+税)

どういう経路をたどるにせよ、近い将来世界は一つになります。だけどこのバラバラの世界がどうやって一つの地球社会になるというのでしょう? そんな風に疑うのは江戸時代もおなじでした。あのバラバラだった藩王国群が一つの日本にまとまるなんて、明治維新の5年前には99,99%の人は信じられなかったに違いありません。藩を軽んじ日本を語った若者たちは非国民と呼ばれ脱藩するしかありませんでした。ところが現実には維新から5年もたたないうちに逆に99,99%の人々が自分たちを日本人と考えるようになったのです。このことからぼくたちは二つの教訓を学ぶことができます。一つは「歴史には信じられないようなことが起きる」ということ。もう一つは「信じられないようなことが起きることをぼくたちは信じることができない」という法則です。10年後地球が一つになっていないなんて誰にいえるでしょう?! では「一つの地球」はどうやって実現するのでしょうか。ぼくには、それがまさに今、この日本から、9条問題をきっかけに誕生しようとしているように思われるのです。

出アメリカ記 雲母書房(1600円+税)

最近は大勢の若者が阿蘇の山奥の農園にやってきます。あまり期待はできないけれど、彼らなりに一生懸命手伝ってくれます。畑で汗を流したあとの、遥かに熊本の街の灯を望むベランダで、月を愛で、田んぼの蛙の合唱の声、虫の音を聴きながら語り合う楽しみ・・・。この本はそんなときに僕がするインドのタブの話しや、帰農の物語などを書きつらねた、いわばアンナプルナ農園千夜一夜物語です。

スプリング・フィールド 地湧社(絶版)

「中学校には行かない」と娘が宣言したのは、小学校六年生のときだった。「そう」とそのとき母さんはとても自然にうなずいた。「行きたくないなら、小学校だってすぐにやめていいよ」と私は言った。それはちょうど私たちが過疎の山村に土地を得て、農場を拓こうとしていた頃のことだった。私が農場で野菜をつくり、母さんが街のレストランで料理する。そんなライフスタイルができつつあった。そうやって私と娘の山の農場生活がはじまった。(本文より)